2011/11/27

白い砂

広大な、ベージュ色の乾いた砂の、大きな粒から小さな粉の
なだらかなカーブを描いた とにかく広い景色だった

空は薄く曇っていて それでも雲には穴がたくさん開いていたから、穴から象牙のような色の光りがぼんやりとどいてきていた

板の上に立って、その乾いた土地を滑る うまくやらないといけない、転んでしまってはいけない なだらかなカーブに板を滑らせて、私もなだらかなカーブになってすすんだ

今度は白い砂利が広がってくる そこには大きな建物があり中は明るく清潔感のある。
地下には共同墓地があって高い天井からの照明で部屋全体がとても明るく まぶしいくらい
中央には広場があって地面は古くて白茶けたレンガがひいてある
そのまんなかに ちいさな犬がつながれてて、それはサンディで
とっても元気そうに ピンクのちいさな舌をヒラヒラさせて笑っている

地上の階の中にはシマトネリコが沢山生えている
部屋のひとつに入ってみると 壁中に誰かの作品が天井にまでびっしり貼付けて展示されていた 奥にはアートコーディネーターがいて、
作品は見ないでその人の顔をすこしみて それから部屋をでた。あの人は、地下にサンディが居る事をしっているんだろか と思った。