2011/03/01

春について



春について、

日々育ってゆく草花や樹木の枝についた、
ちからみなぎる新しい芽の突起をみると、
ああ植物たちは、着実に春を感じて、そだつことをはじめているんだわ
まるで自分も一緒にまぶしい緑を芽吹かせている様な、
みずみずしい気分になります。

ヒヤシンスの花はとうとう終わって、花首からずばっと切り落としました、
首チョンパのヒヤシンス、
部屋の中でも、窓から日の当たらないところに器にいれて眺めています。
乾いてもまだ色あせないうつくしい紫は、水分たっぷりのぴちぴちギャルだった先日よりも、なんだかまた違った色気があって、魅力的です。

黄色い鉢植えの水仙も、あっという間に花がおわり、プチプチと花がらを摘んで、
ヒヤシンスの横に、そっと加えてみました。
色っぽいヒヤシンスマダムに、落ち着いた黄色の水仙師匠は
球根同士の仲間意識からか、すぐに打ち解けて、ハミングしていました


春だ、春ねとおもっていたら、あんまり寒くなって変化についてゆけません。
雪山に、雪あそびに出かけて、存分雪とあそんでもどってきたら
もっと冷たい雨でまったく無表情です。大丈夫?ときかれました。
内心、大丈夫です。問題ありません。

しかしやっぱり春はきている、
大家さんの娘さんに、その又ちいさな娘さんと摘んで来たふきのとうを
たくさん頂きました。
天ぷらにして頂くと、ほんのりほろにが、ああ春の匂い
小さい頃は、口に入れた瞬間に出していたあの味
こんなにおいしくなったのね おとなって、たのしい。
すこし不細工な、ふきのとうの形がすきです。