2010/02/08

1992

92年のブカレストライブのDVDをママにプレゼントして(お誕生日だったから)、一緒に途中までみた。ママは開けた瞬間に、わあうそでしょ、といって抱きついて来るくらい喜んでくれた。

やっぱりおそろしくかっこいい、ほんとうに、神様のようにたたずんでる。
失神するほどの興奮がしみじみと伝わって来て、
みているうちにすっかり疲れてしまった。途中ステージに一人の観客女性が招待され、夢をみているような表情で、ゆっくりと階段をあがり、マイケルと抱擁をした彼女は、彼から離れることが出来なくなって、警備員に引きずりひっぺがされて(ほんと、剥がされる、というかんじ)、ポパイのオリーブみたいに痩せた身体をばたばたよじらせながら担ぎ去られていった。なんかそれはとってもこわかった。
最高な愛の瞬間と、それを奪われることに対する もがき ってゆうものを、数万人の前で、今となっては数億人の前だけど、すべてをあかしていた。
人の目なんてなんにも見えない、彼女には、あの時間は世界でたった2人だけの、すばらしい幸福の時間(とそれを奪われるものすごい喪失感)だったんだろうな
それが、とても衝撃だった。目を覆いたくなった。

こんなもりだくさんのパワフルライブみたことないし、これからもない気がする、無くていいと思う、彼以外に。